エンジンルームに潜む猫 猫と車を守る対策をご紹介
2024.05.29
梅雨の季節、車好きにとっては愛車のケアが気になる時期。ですが、雨を避けた猫たちがエンジンルームで避難している事態もしばしば。
家族同然のペットたちや野良猫を守るため、そしてドライバーの皆様の安心・安全のため、エンジンルームの猫への対策法を紹介します。温かいエンジンルームや雨宿りを求める猫たちの習性を知り、猫たちと車を守る対策をご紹介いたします。
■見出し
1. 実は梅雨時期は猫トラブルが多発!
梅雨に猫トラブルが多い理由
冬期は 温かさに引き寄せらえる
2.出発前の確認が. 猫・車・ドライバー安全を守る
出発前の簡易点検リスト
3. 定期的な車両メンテナンスも猫予防におすすめ
対策の基本は整備から
猫を惹きつけない車庫保管のポイント
4.事例や地域ごとの注意点はプロに相談
1. 実は梅雨時期は猫トラブルが多発!
昨年6月、交野店スタッフブログでもご紹介させていただいた「ボンネットに猫が入り込む」自動車トラブルについて今年も注意をいただきたい季節が来ましたので再度お知らせさせていたただきます。
梅雨に猫トラブルが多い理由
猫が車のエンジンルームに隠れる事故は年間を通してロードサービス事業社から報告されていますが、特に6月は猫トラブルによる被害が近年増加しており、注意が必要な時期と認識され始めています。背景には梅雨に特有の湿度が高くなる環境が関係していると考えられます。
猫は雨に濡れることを嫌う
猫は本能的に雨や湿気を避ける生き物であり、安全で乾燥し、暖かさを保てる場所を好むため、駐車中の車は猫の理想の隠れ家となります。
また、猫は狭い場所も好みます。狭い場所は天敵の進入を防ぐ、逃げやすい安全な場所として認識しているためです。エンジンルームや車内のような侵入経路の限られた場所スペースに身を寄せることで、安心感を得るとも言われております。つまりエンジンルームは、人目を避けれる”隠れ家”として、猫にとっては魅力的なスペースです。
冬期は 温かさに引き寄せらえる
猫は本能的に暖かい場所を求める生き物であり、冬期や夜間など気温が下がる環境下では、体温の維持が重要になります。エンジンルームは走行後、しばらくの間は他の環境よりも高温に保たれる特性があるため、猫はこの暖かさに引き寄せられ、隠れたり休息したりする場を見つけるのです。特に寒冷地や夜間、エンジンが停止しても熱を保持している間は、エンジンルームが猫にとって最適な保温環境となり引き寄せてしまいます。
2.出発前の確認が. 猫・車・ドライバー安全を守る
エンジンルームに隠れがちな猫たちを守るためには、出発前の確認が役立ちます。毎回行うのは手間でもありますが、出発前の点検により、猫の命を守りつつ、愛車の事故・故障トラブルからも遠ざけることにつながります。
出発前の簡易点検リスト
次に確認のポイントについてご紹介いたします。猫が潜んでいるケースを想定して、出発前点検を行います。下記へ簡易にできるチェックリストをご紹介致します。
●外観の確認
・車体の下
・4本のタイヤの周辺、車体との隙間のスペース
●エンジンルーム内の確認
・ボンネットを開けた内部確認
●実施のコツ
毎回の出発前の点検が大変な方向けに、ボンネットやタイヤ、車体を軽く叩いて中にいる猫を警戒させ、外へ逃がす動作も推奨されています。ボンネットを数回「コンコン」とたたいてみたり、愛猫に呼びかけてみるなど、人が近づいていることを猫に知らせてみましょう。そして、叩いた後は数分待つことで、もし猫が中にいた場合、外に逃げる時間を与えます。
以上のようなポイントを押さえ、出発前に確認を行うことで猫に関わるトラブルを未然に防ぐことにつながります。
3. 定期的な車両メンテナンスも猫予防におすすめ
実は車の定期的な車両メンテナンスは、猫を保護するうえでも実は大きな役割を果たします。その理由と詳細もご紹介致します。
対策の基本は整備から
車の定期的なメンテナンスは、猫を保護するうえでも実は大きな役割を果たしています。メンテナンスを怠ってしまうと、車の一部が猫にとっての隠れ場所になってしまう危険があるからです。例えば、排気系の部分の破損や隙間ができてしまった場合、これらを猫が隠れやすい場所と認識しやすくなります。エンジンルームの熱に惹かれる冬場には熱が漏れて猫が隠れたくなる場所に映るため注意が必要でしょう。定期的な車両点検と適切なメンテナンスを行うことで、猫にとって危険な場所を未然に防ぐことにつながっています。
猫を惹きつけない車庫保管のポイント
車庫に車を保管する時も猫を惹きつけない工夫が求められます。まず、車庫は常に閉めるように心がけてください。開けっ放しのゲートは野良猫にとって絶好の隠れ家となります。また車庫内を清潔に保つことも重要です。地面に食べ物の残りカスが落ちていたり、匂いが残っている場所は、猫を誘う原因になります。また、車庫の隅々まで光が届くよう、適切な照明を設置することも効果的です。猫は暗がりを好む習性を持っているため、光が降り注ぐ環境は避ける傾向があるからです。
4.事例や地域ごとの注意点はプロに相談
6月に多い猫トラブルについてご紹介させていただきました。毎日のチェックは大変ではありますが、ご紹介したような「猫の習性」「好み」をご理解いただくと、注意すべきポイント、時期、天候などを思い出していただきやすいはずです。例えば「大雨後の翌日」であれば、猫は雨宿りスペースを求めて、車体の下に隠れているかも?などとイメージがしいていただきやすくなるはずです。
更に詳しい事例や、対策などを相談したい型はお近くの店舗のスタッフに相談してみるなどもおすすめです。交野店スタッフブログでもご紹介させていただいたような個別の事例や、地域の特性、エンジンルームの構造上、猫が潜みにくい車両構造の車なども最近増えてきております。